2011年12月15日木曜日

来年も旧安田楠雄邸をごひいきに



今年一年、お世話になりました。



年内は12月17日(土)が最終公開日です。新年は1月7日(土)からです。そう、七草の日です。そこで先着50名の方に七草粥でおもてなしをさせていただきます。



七草は、もとは「人日(じんじつ)の節句」という中国の古い神話に起源があります。1日は鶏の日、2日は犬の日・・・7日は人の日で、鶏の日には鶏を殺さないなど、それぞれの日には殺生をしない習わしです。実は人の日の次の8日は、穀物の日で土地の神様に感謝をささげる日だそうです。



お正月はついつい食べ過ぎてしまいますので、七草粥で胃をいたわってください。

2011年11月21日月曜日

初冬の風情













 10月から11月にかけて旧安田楠雄邸は、重陽の節句、三代永徳斎米国さんと呼ばれた男展とイベントが続き、準備に追われているうちに、このブログで紹介する機会を失ったまま、終わってしまいました。お詫びいたします。今は、もっともナチュラルな安田邸を味わえる季節です。庭の白いさざんか、ピンクのさざんかも満開です。安田邸のさざんかは、花びらが一重なので、清楚な感じがします。あったかくしてお出かけください。

2011年10月10日月曜日

出張中・・・北村四海作女性像「陽炎」












旧安田楠雄邸所蔵の北村四海作の大理石女性像「陽炎」が、広島県廿日市市のはつかいちアートギャラリーに貸出しています。廿日市出身の画家小林千古没後100年 「小林千古と1900年パリ・パンテオン会」展に展示するためです。小林千古と交流のあった黒田清輝、岡田三郎助、浅井忠らの洋画家や日本画家竹内栖鳳などの作品とともにてんじされています。遠方ですが、安芸の宮島などに行くご予定がありましたら、お立ち寄りください。


プロの手になる厳重な梱包で、安心して送り出しました。




展覧会会期は 10月7日(金)~11月13日(日)です。

2011年9月4日日曜日

昔の暮らしの道具展



旧安田楠雄邸では、2010年度から文化庁の助成を受けて、安田家から寄贈された生活文化資料のリストアップ調査を行っています。それらは、プライバシーに配慮しつつ、少ししずつ公開したいと思います。昔の生活道具は、職人さんの手作りのものが多く、見応えがあります。また、美しいもの、’何に使ったんだろう’と謎解きを楽しむものなどが、1階の残月の間、次の間、茶の間、台所などに展示しています。どうぞ、お運びください。

2011年7月26日火曜日

夏の防空壕公開




 旧安田楠雄邸では、4月と8月の年2回、防空壕を公開しています。残月の間西側広縁の畳を上げて、階段を下りていきますが、防空壕の内部、突き当りには、昔は梯子を伝って庭に出るコンクリートの出入り口がありました。(古い写真に写っています。)現在では、本物の防空壕を見る機会がほとんどありませんので、小中学生も親御さんと見学に来られます。ただ、安田邸の防空壕は、とても立派なので、庶民が隠れた防空壕とは様子が違うということを説明します。




 防空壕公開に合わせて、鉄兜や消火弾、戦時中の千駄木地域の写真なども公開します。地味な企画ですが、熱心にご覧になる方が多いです。この夏は、8月6日(土)に公開します。ご家族連れでどうぞ!




写真は、奥から残月の間階段下方向を見ています。

2011年7月8日金曜日

七夕飾り2011



 今年も隣の高村さんに竹を伐っていただき、短冊や折鶴などを飾りました。公開日の6日(水)と9日(土)しか見ていただけないのですが、ともかく雨が降らなければと願いながら・・・来館された方々も短冊を書かれますが、今年は震災復興の願いや家族で無事であるように、といったものが多いようです。

2011年7月3日日曜日

相撲ミニ展示



 7月2日(土)から、相撲のミニ展示がはじまりました。残月の間北側の次の間の衝立パネルなどに展示をしています。パネル中央には北葉山の手形があります。一世を風靡した大鵬・柏戸が横綱をつとめたいわゆる柏鵬時代に大関として活躍した力士です。北葉山は、昨年の7月20日に亡くなられましたので、展示の会期中に一周忌を迎えます。



その他、横綱や軍配が描かれているリキュールグラスなどが人気です。ご来館をお待ちしています。

2011年6月9日木曜日

七夕の節句



今年は梅雨入りが早かったので、七夕の頃には梅雨明けしているといいのですが・・・



笹飾りは、隣の高村さんの竹を伐っていただき、短冊に願い事を書いて飾っています。公開日の関係で、今年は7月6日(水)と



9日(土)に飾りますので、願い事を書きにお越しくださいませ。



七夕の時期に開催している和楽と語りは、16日(土)の夕方から2回公演で「織姫」を演じます。小千谷縮にまつわるものです。予約受付中です。



今年は特別に、7月いっぱい相撲に関するミニ展示を行います。むかしむかし力持ちの野見宿弥(のみのすくね)と当麻蹶速(たいまのけはや)の天覧相撲が行われたのが7月7日だったという故事にちなむものです。安田家から寄贈された生活文化資料の中には、相撲が好きだったせいか、力士名の書かれた湯呑や力士絵のうちわ、手形の色紙、番付表などが残されています。どうぞ、お楽しみに。



2011年5月21日土曜日

柏舎寄席





 毎年6月の第一土曜日は、地元の噺家古今亭志ん五師匠を迎えて、「せんだぎ柏舎寄席」を開催してきましたが、昨年秋に急逝されたため、今年は追善落語会といたします。若いお弟子さん3人に高座を務めていただきます。柏舎寄席というタイトルは、千駄木の安田家の屋号が柏舎なので、お名前をお借りしました。残月の間に笑いが満ちますように!ご来場をお待ちしています。6月4日(土)午後5時から、木戸銭2000円です。お申し込みは、03-3822-2699(水・土のみ)またはs_tani@t.toshima.ne.jp







まで。







2011年5月11日水曜日

バロック音楽「アルプスを越えたマドリガーレ」



今年も5月29日(日)に、コンチェルト・ソット・ラルベロのコンサートを応接間で行います。男声5人・女声4人とチェンバロ1人で2009年夏に結成され、一年前に安田邸でコンサートを開いてから、早一年がたちました。今年はみなさん芸大を卒業してそれぞれの道を歩み始めましたが、集まれば美しいハーモニーを響かせてくれます。



午後2時~ と午後5時~の2回公演です。お申し込みは、s_tani@t.toshima.ne.jp まで。各回定員40名です。






2011年5月9日月曜日

千代紙の兜で義捐金



 例年、上司の節句の時は千代紙のお雛様、端午の節句の時は兜を折って、旧安田邸の将来の修復のために積み立てていましたが、今回の大震災を受けて、今年は修復募金ではなく、義捐金に当てることにいたしました。4月下旬から兜募金をしたところ、端午の節句の最終日になる前に、兜がなくなり、急遽、ちりめんの香袋を補充しました。おかげさまで5月5日までに123,992円が寄せられ、本日(5月9日)、日本赤十字社に振り込み手続きをいたしました。



 この兜は、折り方が難しく、普通の紙で何度も練習し、OKがでると、千代紙で折ることができます。500円以上、寄付をしてくださった方に差し上げていましたが、とても好評でした。いろいろな工夫が復興の一助になればとのボランティアさんの気持ちです。

2011年5月7日土曜日

端午の節句



今年も4月30日から5月5日まで旧安田邸の五月飾りを公開いたしましたが、3月の「上巳の節句・旧安田邸のひなまつり」に続く五節句行事の一つとして行いました。7月には「七夕の節句」、10月(旧暦で行います)の「重陽の節句」、新年1月7日の「人日の節句」を行い、いわゆる五節句全部を行うことになります。五節句行事は、健康や長寿、健やかな成長を願う行事であることと、生活の中に季節のメリハリ感じることができますので、大切に行っていきたいと思います。