2010年11月19日金曜日

白浪看板







 毎年、七夕の時は語りの会を開いていますが、今年は、池波正太郎没後20年ということで、「白浪看板」を和楽と語りで演じていただきました。安田邸ではおなじみの北原久仁香さんと小池純一郎さんのコンビです。ステージに見立てた残月の間の次の間には、黒い幕に白い兎を浮き上がらせた趣向で雰囲気を盛り上げました。



 今年も七夕飾りの竹は、隣の高村さんから頂戴し、ご近所の方々も願い事を書いてくださいました。みなさん、願い事はかないましたでしょうか?そう、もうちょっとですか。



2010年11月14日日曜日

コンチェルト・ソット・ラルベロ


 6月の最初の日曜日に、コンチェルト・ソット・ラルベロのコンサートを開きました。結成一年未満の若いグループですが、若さ、爽やかさ、美しいハーモニーにほれ込んで登場していただきました。何しろメンバーが10人(この日は一人欠席で9人)いるので、名前を覚えるのが大変。グループの名前もやっとイタリア語で言えるようになりました。日本語に訳すと「木陰の楽団」とのことです。400年前に流行ったモンテベルディの曲の数々をお楽しみいただきましたが、安田邸の応接間というロケーションとマッチした企画でした。

季節は巡って!




 すっかりブログのことを忘れていて、気が付いたら半年以上留守にしていました。季節は巡って、初冬の花、サザンカが清楚な姿で咲き始めています。この間、例年の五月飾りにあわせて、名誉都民で文京区に工房を持つ加藤一冑さんの展覧会を開催し一冑さん、鞆美さんご兄弟の精緻な技に感嘆したのがつい先日のようです。遅ればせながら、少しずつご紹介します。

2010年4月2日金曜日

東京文化財ウィーク2009「となりの高村さん展」東京都知事賞受賞




 昨年秋の「東京文化財ウィーク2009」に参加した「となりの高村さん展」
が公開事業及び企画事業の双方において「東京都知事賞」を受賞いたしました。光雲さん、光太郎さん、豊周さんの本物の作品を身近に展示し、智恵子さんの紙絵は、本物と見まがうような写真作品で、見る人をびっくりさせました。これらの展示ができたのは、もちろん隣の高村さんのご協力なしにはできません。


 また、谷根千工房のスタッフが長年、蓄積してきた、地域の方たちからの聞き取りを関連づけて展示したことで、大正、昭和の千駄木界隈と高村家の人々のホットな関係を浮き上がらせることができたと思います。それに、審査委員の方々の感想として、ボランティアスタッフが、よく勉強して詳しい説明をしたことで理解が深まったとのことです。


 これからも旧安田邸の建物をひきたてつつ、魅力的な展示を行っていきたいと思っております。


写真は、3月24日の表彰式の日の記念写真です。

2010年3月9日火曜日

今年のひなまつり







 今年の旧安田楠雄邸のひなまつりは、2月27日~3月3日と6日の計6日間でした。連日、雨と低温続きで晴れたのは一日だけでした。それでも雨の中、大勢の方がお越しくださいました。



 毎年、飾る時、しまう時は、大勢のスタッフ総出で、大きな声を出して、「こっちが先よ」「それ取って」という具合で、賑やかなのですが、今年は、整然と飾って、整然と仕舞いました。やはり経験を積んで学習の成果がでたということでしょうか。床の間を養生して段を組み立て、全部飾るまでに2時間未満でした。片付けは1時間10分。最後にみんなでお供えしていた雛あられを食べ、白酒を飲んでお開きに。また、ひなまつりの楽しみは一年間お預けです。



 

2010年2月1日月曜日

藤田好三郎氏の里帰り


 旧安田楠雄邸の建物は、大正8年に実業家藤田好三郎氏が建て、関東大震災直後に安田家が譲り受けました。安田家の方々は、普請道楽の藤田さんがお建てになった家だから・・・と大切に住み継がれてきました。

 先日、藤田さんのお孫さんから、家を片付けたら肖像画が見つかったと、ご寄贈くださいました。肖像画は、現在、応接間にイーゼルに載せて飾っています。90年前にご自分が建てた家にもどられた藤田さんは、とてもうれしそうな表情をしています。

2010年1月14日木曜日

旧安田楠御邸の1月




今年も旧安田楠御邸をどうぞよろしくお願いいたします。


 とはいっても、1月の旧安田邸はとても寒いです。室内にいても外にいるのと変わらない寒さです。それでも1月はボランティアさんがお正月らしい飾りを置いて雰囲気を出してくれます。また、去年から始めたことですが、玄関寄り付きと茶の間にホットカーペットを敷いて、少しの時間でも温まっていただこうと考えています。また、見学を終え、玄関で履物をはいたところで、甘酒をお出ししています。甘酒は、JNT会員で栃木市で江戸時代から醸造業をされている「油伝」さんから取り寄せています。甘酒で冷えた身体を温めてお帰りいただくという趣向です。


 寒い安田邸ですが、庭の木々が葉を落として、差し込む日差しは暖かですし、小鳥のさえずりも楽しいですよ。ご来館をお待ちしています。