2009年5月28日木曜日

旧安田楠雄邸ルール

  旧安田邸では、独自に入館される際のルールを決めています。
一つは、必ず靴下を履いていただくこと。もう一つは大きなお荷物をお預かりすること。
 特に夏になると素足の方が増えますが、大勢の方が素足で畳の上を歩くと、傷みが早くなりますし、畳の汚れはお客様にとっても
気持ち悪いのではないかと思います。
 大きなお荷物をお預かりするのは、90年前の襖が無傷で残っていますし、土壁はとてもデリケートです。バッグが当たって傷をつけたくない、いい状態で次の世代に渡したいという思いからです。
このルールのために、貴重品を入れる小袋を用意しています。ボランティアさんの手作りや、お客様がお持ちくださったりして枚数が増えました。

 このルールは、人手も要りますが、文化財公開のスタンダードになればいいと思います。
 どうぞ、ご協力をお願いいたします。

2009年5月27日水曜日

玄関までのアプローチもきれいになりました。


旧安田邸の表門が修復され、玄関までのアプローチも砂利が入ってきれいになりました。落ち葉の掃除が大変ですが、サクサクとした砂利の感触を楽しんでいます。

2009年5月4日月曜日

表門の修復工事がほぼ完成




今年1月中旬から取り掛かっておりました旧安田楠雄邸の表門と塀の修復工事が、ほぼ完成し、4月29日からの五月飾り公開は、風格のある表門から、お入りいただいています。


去年2月の春一番の突風で木戸の開閉が不自由になり、塀も危険な状態になっておりましたので、やっと念願がかなったという気がします。


工事現場のようなフェンスが取り除かれ、修復された表門を目の当たりにしたボランティアの皆さんは、門の外でしばし見とれたり、顔を近づけて木の香をかいだりして、なかなか中に入って来ませんでした。


今回の修復工事は、オリジナルの使える材料はなるべく使い、新しい材は伝統的な工法で古い材とドッキングさせています。工事自体が伝統技術の継承という意味も持っています。


門の修復はご近所の方々からも待ち望まれていたようで、多くの方が喜んでくださっています。


まだ若干の修正や砂利を敷き詰める作業が残っていますが、5月中旬には竣工の予定です。