ピアノの中は美しい

　去年、修理の方法や範囲を確認するため、調律師の方にピアノを見ていただきました。手際よくパネルや部品を外すと中から現れたのは、まるで現代美術作品のよう。弦を張ったり部品を取り付けた必然の形の美しさにしばし見とれました。なかなかピアノの中を見る機会は少ないと思いますが、どうぞ、お楽しみください。

　そして、今年はこのピアノを使って音楽会を開きたいと思います。安田幸子さんがお元気な頃、ピアノとチェロとバイオリンによる、ピアソラの名曲演奏会を開いたことがありますが、今年はどんな音楽会になるか、お楽しみに。

座布団カバー

旧安田邸は、イベント用に小さな座布団が60枚あります。絣柄でちょっと居酒屋風。雅なイベントには似合わないかな、とボランティアさんが無地の生地3色でカバーを作ってくださいました。その残り布で、今度は、ボランティアスタッフの控え室でもある「書生室」に大きなキルトの敷物を作ってくださいました。お正月休みに丹精してくださったのが、公開初日に届き、北風の強い日でしたが、温かさをもらいました。手仕事のものは、いいですね。

旧安田楠雄邸の案内表示が設置されました。

　　旧安田邸への来館者が増えるにつれ悩みの種は、駅からの道順の案内でした。説明しても始めての土地は分かりにくく、ご近所の方にお尋ねになるのでご迷惑をおかけしておりました。昨年11月中旬に文京区に案内表示板の設置をお願いしたところ、早速、年末には一基が完成して設置されました。団子坂上の東洋大学国際会館前の路上です。

　　もう一基は、地下鉄「千駄木」駅一番出口の地上にでてすぐの場所に予定されています。こちらは一部、表示を修正しているため、少し遅れていますが、まもなく設置されるでしょう。

文京区さん！ありがとうございます。

今年も旧安田楠雄邸をよろしくお願いいたします。

　旧年中は、旧安田楠雄邸にご来館いただき誠にありがとうございました。今年も季節の行事を大切にしながら旧安田邸の魅力を多くの方に楽しんでいただけるよう、ボランティアスタッフ一同、心をこめたお掃除で、皆様方のご来館をお待ちしています。

　ただ、念願の表門の修復工事のために１月から２月中旬までは土曜日のみの公開になります。１,２月はとても寒いですが、逆に建物の魅力を堪能できる季節でもあります。靴下の重ね履きで暖かくしてお越しくださいませ。