いよいよ芸術の秋!
旧安田邸でも9月いっぱい大切にしている彫刻作品を公開いたします。大理石彫刻の第一人者として知られる北村四海の女性像です。北村四海(1871-1927)の後援者が安田善次郎だったことから、
旧安田邸の応接間には、四海の作品が以前から飾られていましたが、土地・建物と一緒にこの像も寄贈されました。恥じらいを感じさせる初々しさが魅力的な作品です。
文京区千駄木にある旧安田楠雄邸は大正8年築の近代和風住宅です。平成8年、相続のために存続が危ぶまれましたが、市民運動の橋渡しにより、ご家族から財団法人日本ナショナルトラストに土地・建物・調度などが寄贈され保存されました。建物の修復が終わり、平成19年4月から毎週水曜日と土曜日に公開されています。
3 件のコメント:
はじめまして。北村四海の作品に関心があり、今日はじめてこのエントリを見つけました。公開は9月一杯とのことで、おそらく昨日が最終日であったと思いますが、非常に非常に残念です。何とかして拝見することは出来ませんでしょうか。今まで四海の作品を一度しか見たことがないので、とても今日身軽のです。何卒よろしくおねがいします。
estarriol様
今回、ご覧いただけなくて残念です。もし、よろしければ、メールアドレスを登録していただくとイベント情報をお送りします。
「たてもの応援団」というサイトからメールを下さると、私が受けますので、登録いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
北村四海作品のご紹介、本当にありがとうございます。ロダン偏重の彫刻界にあって、一人原野を行くが如くアールヌーボーを融合させた大理石彫刻を作り続けた忘却の巨匠。日本の伝統彫技(寺社仏閣の浮き彫りや牙彫…浅く彫って奥行を持たせる)を極めた者しか到達できない無駄のない端麗で優美な女性像は今もなお美しい。大理石は浅彫りがいい。夜のやわらかな陰影に最もふさわしい彫刻だ。昼間はノッペラボウのように本当の姿は見せてくれない。特に、四海の大正期の作品はそうだ。北村四海展を夢見ている今日この頃である。現在、四海の代表作2点を所蔵している。
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