今年も安田邸の残月の間の床の間にお雛さまを飾ります。ひな段の最上段にはお内裏様が2組並びますが、昭和7年生まれの長女美佐子さんと昭和16年生まれの香名子さんの分になります。両方とも日本橋十軒店にあった人形師永徳斎のものです。香名子さんの分は戦時下で贅沢なものは作れない時代に入っていましたが、美佐子さんのものは、まさに名品といえるもので、2段目以降は美佐子さんのものを主に飾ります。3月1日と2日はお抹茶の接待もありますので、どうぞお楽しみに。
文京区千駄木にある旧安田楠雄邸は大正8年築の近代和風住宅です。平成8年、相続のために存続が危ぶまれましたが、市民運動の橋渡しにより、ご家族から財団法人日本ナショナルトラストに土地・建物・調度などが寄贈され保存されました。建物の修復が終わり、平成19年4月から毎週水曜日と土曜日に公開されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿