2009年11月20日金曜日

11月18日は安田幸子夫人の生誕100年




 旧安田楠雄邸を財団法人日本ナショナルトラストに寄贈することを決断された、安田楠雄夫人の幸子様の生誕100年の日が11月18日です。PCトラブルでアップするのが遅れましたが、18日は残月の間書院に、幸子夫人が二十歳でご結婚されたときにお持ちになった婚礼調度一式を展示。婚礼調度は三面鏡、裁縫箱、小物箪笥、衣桁、姿見で、いずれも黒漆に雪の結晶の文様がちりばめられています。雪輪の中には金漆でご実家の家紋「芙蓉紋」を覗かせています。またパネルにはお写真や100年前の朝日新聞の記事のコピーを展示いたしました。


 この日に来館されたお客様全員にお抹茶とお菓子を差し上げ、ともにお祝いいたしました。偶然ですが、倉敷や津和野からお越しになった方からは、いい思い出になりましたと喜ばれました。2歳の坊やがお抹茶をおいしいと呑んだのも驚きでした。


 この展示、一日だけのつもりでしたが、来週水曜日25日まで、つまり二日分延長したいと思います。


2009年11月2日月曜日

新しい結界ができました。


 旧安田邸では、これまで竹を棕櫚縄で結んで結界を作って置いていましたが、棕櫚縄が畳にすれることや低すぎて結界の役目を果たさないなど、新しいものを制作したいと思っておりましたが、「となりの高村さん展」の初日の朝に、新しい結界が届きました。

 高さ20センチ、幅は60センチと90センチの2種類です。天竜杉の自然木で無塗装の実に美しいものです。これまでいくつかの結界を参考に見てきましたが、どれも大きすぎることや、いかにも「入るな!」と声高に言っているような感じで好感が持てませんでした。今回のものは、安田邸の建築にしっくりなじむ美しいもので、以前、傘立てを作ってくださった「いろはに木工所」の山下純子さんの手になります。

 ここに写っているのは、2階の書院に置いたものですが、後ろは、高村光雲さんの彫刻机です。

「となりの高村さん展」は11月8日(日)までです。

お見逃しなく

2009年10月26日月曜日

二階から雨漏り?

 先日、ボランティアさんから、天井が濡れているとの報告を受けました。小雨なのに濡れるとは、屋根裏に水が溜まっているのかと心配になりました。その後、屋根屋さんが来て、詳細に調べてくださいましたが、異状なし。念のため屋根裏に入っていただくと、小動物が棲みついているとのこと。さらに専門業者に見ていただくと住人はハクビシンでした。 ハクビシンはネットで調べるとつぶらな瞳のかわいい子だ。だが、結構攻撃性が強いらしい。さらに困ったことには、いつも同じ場所で糞をするそうで、気がつかないと糞の重みで天井が落ちることもあるそうな。先日は、とうとう室内に入り込みセコムやパトカーが出動してご近所に迷惑をかけました。近日中に駆除することになっていますが、美しい天井の竿縁にシミができてしまった。

2009年8月8日土曜日

防空壕公開と安田邸90年








 8月8日(土)は今年2回目の防空壕公開の日で、戦中戦後の千駄木界隈の写真展示を熱心に見ていただきました。

 この日のもう一つのイベントは、今年築90年になる安田邸と発売90年のカルピスとのコラボ企画で、お子様向け、「カードクイズ」を行い、参加者にはカルピスをプレゼントしました。数枚のカードの中から1枚を引き、そこに描かれている物や場所を当てるというものです。

 地味な公開と楽しいイベントの同時開催でしたが、350人を超える参加者で賑わいました。ちょうど数日前に区内全戸配布の広報紙「スクエア」(文京アカデミー刊)の表紙が安田邸だったこともあって注目されたのでしょう。

2009年7月23日木曜日

安田邸生まれの蝉









 安田邸の玄関前には大きなスダジイが植わっていて、まわりには石組みがあり、そこにヤマブキやハランなどが植わっています。ボランティアさんが、そのハランに生まれたばかりの蝉を見つけました。三枚目は、ハランの葉の下側に抜け殻が、上には羽化したばかりのセミがいます。後の2枚は、それぞれをアップしました。セミの命は、はかないものと聞きますが、どうぞ、お達者で!

2009年6月21日日曜日

建物点検は雨の日に!




 本格的な雨のシーズンに入った今日、大工さんや建築家の方と安田邸の不具合のチェックをしました。内部の点検の後、気になって外回りを見ると、雨が当たらないはずの2階予備室西側の折り戸が濡れています。屋根からの縦樋のマスから水があふれて雨戸を濡らしているのです。男性二人が樋のマスから金棒で突っついたところ、樋に卵が入って、詰まっていたのです。
他にも、中庭に面した女中室北側の細めの樋に卵が詰まっていました。


 安田邸は月に2回、ボランティアさんが樋の掃除をしてくれます。このおかげでどれだけ建物が救われているかしれません。でもカラスが来るのは毎日のことですし、2階の樋まではチェックできません。やはり雨の日に点検するのが異変を見つける近道のようです。

2009年6月16日火曜日

表門竣工披露







 先週の土曜日13日に表門竣工のお披露目をいたしました。待ちに待ったお披露目で、ご近所の方やボランティアさんら、50名近い方々がお集まりくださいました。日本ナショナルトラスト理事長の挨拶のあと、表札が掲げられ、お囃子の音色とともに開門。

 表門は古い材を最大限使い、傷んだ部分をとりかえるという文化財修理のやり方で修復しましたが、新しく取り替えた部分の方が多かったです。この日は、古い材の一部を展示しましたが、雨やシロアリの害が広がっておりました。それでも、周囲は木の匂いがするのですから、たいしたものです。表通りから見ても、やっと安田邸の風格に相応しい門になりました。
 この日のお披露目にあわせて、ボランティアさんが、玄関に野の花を活けてくださいました。