2008年8月30日土曜日

北村四海の女性像


 いよいよ芸術の秋!

旧安田邸でも9月いっぱい大切にしている彫刻作品を公開いたします。大理石彫刻の第一人者として知られる北村四海の女性像です。北村四海(1871-1927)の後援者が安田善次郎だったことから、

旧安田邸の応接間には、四海の作品が以前から飾られていましたが、土地・建物と一緒にこの像も寄贈されました。恥じらいを感じさせる初々しさが魅力的な作品です。

2008年8月24日日曜日

ヤブミョウガ


 今、旧安田邸の庭はヤブミョウガが群落をなしています。
かなりの勢いで繁茂していますが、つややかな葉に白い清楚な花を咲かせるので、抜き取らないでいました。去年の旧安田邸の庭は、毒のあるヨウシュヤマゴボウが次々と芽を出して戦いでしたが、巨大な根を掘り出したところ、今年は本当に少なくなりました。それに変わって芽を出したのがヤブミョウガです。

 ヤブミョウガはツユクサ科、ヤブミョウガ属。
 和名は藪茗荷、学名Pollia Japonica .

 茶花にも使うそうですが、食べられるのがうれしいですね。葉の開かない若葉を採って塩茹でし、さらしてサラダに入れたり炒め物、すまし汁にして食べるそうです。試す価値ありです。

2008年8月16日土曜日

今年も防空壕公開


 今年は4月に続いて2回目の防空壕公開を8月9日(土)に行いました。防空壕というと、庭に穴を掘って作るのが一般的ですが、安田邸では、残月の間の広縁の畳を上げると、その下に階段があって、防空壕に下りることができます。防空壕の床は土を固め、天井はコンクリート、壁は切石をきれいに積んでいます。庶民のものとは違う立派な防空壕です。
戦争を知らない世代がほとんどになった今、逆に戦争の悲惨を伝えていくことが大切になっています。今回から、安田邸近辺の戦時中の写真を集めてパネル展示をしました。防空壕公開は、平和について考える日になります。
余談ですが、旧安田邸から北に3分のところにある千駄木小学校、その隣にある文林中学は、水泳の北島康介さんの母校です。千駄木界隈は金メダルのうれしさに満ちていますが、旧安田邸も元気をもらっています。

 写真は、防空壕からの階段を上がってくるところを庭から写したものです。<写真:大松友紀子>

2008年8月8日金曜日

傘立てが出来ました。


 旧安田邸には傘立てがなく、雨の日はバケツや竹製の物干しなどを代用していました。

何とか、旧安田邸にふさわしいものを・・・と気に掛けていましたが、自由学園明日館にあるものが、すっきりして使いやすそうでした。

 これをアレンジしたものを・・・と思っていたところ、5月に行われたしのばずブックストリートの古本市に安田邸のボランティアの方々が本を持ち寄ってくださり、これの売上金を制作費に充てることにしました。

 谷中のいろはに木工所の山下純子さんが栗材で製作してくださり、8月6日に完成して玄関横に据えられました。すばらしい出来栄えです。もちろん、雨の日は傘立てですが、晴れの日は蓋をするとベンチになるというスグレモノです。

 集中豪雨は困りますが、傘立てを使いたいので、ひと雨欲しいです。

2008年8月4日月曜日

冷えたお抹茶をどうぞ


 旧安田邸のボランティアさんにはお茶人が何人もいます。その中でも渡邉誠三さんはご家族全員でお茶をなさるので、お茶会のときは大活躍されます。

 最近は、正座が苦手という方が多いので、旧安田邸で用意した椅子に合わせて、桐の小机を5台作ってくださいました。さすが安田家お出入りの表具屋さんだっただけに上品な出来栄えです。このしつらえの前で冷えたお抹茶を点ててお客様にお出しします。猛暑の中、清涼の味わいが喜ばれています。麻の白絣に袴をつけてのお点前は涼しげで、写真がないのが残念ですが、安田邸の公開は、ボランティアさん一人ひとりの持ち味で支えられています。